登山でバテないコツとは?初心者でも最後まで歩き切るためのポイント

「よし、登山に行こう!」と意気込んでみたものの、「途中でバテて、みんなに迷惑をかけたらどうしよう…」「最後まで自分の足で歩ききれるかな…」と不安に感じている登山初心者の方はいませんか?

せっかくの登山なのに、疲労感で景色を楽しむ余裕がなかったり、つらい思い出だけが残ってしまったりするのは、とても残念なことです。しかし、ご安心ください。登山でバテてしまうのには明確な原因があり、しっかり対策をすれば、初心者でも最後まで自分のペースで楽しく歩ききることが可能です。

この記事では、筆者が数々の失敗と経験から学んだ「登山でバテないための具体的なコツ」を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読めば、以下のことが分かります。

  • なぜ登山でバテてしまうのか、その根本原因
  • 登山前日までにできる、万全の準備
  • 登山当日に実践したい、疲れない歩き方と休憩のコツ
  • シャリバテや脱水を防ぐ、効果的なエネルギー&水分補給術
  • もしバテてしまった時の、冷静な対処法

準備段階から下山まで、この記事で紹介するポイントを一つひとつ実践すれば、あなたの次の登山は、きっと笑顔と達成感に満ちた素晴らしい体験になるはずです。さあ、一緒にバテない登山の技術を身につけていきましょう!

目次

なぜあなたはバテるのか?登山で体力を消耗する6つの原因

まずはじめに、なぜ登山でバテてしまうのか、その主な原因を知ることから始めましょう。敵を知り、己を知れば百戦危うからず。原因が分かれば、対策も立てやすくなります。

1. エネルギー不足(ハンガーノック・シャリバテ)

登山は、長時間にわたって体を動かし続けるスポーツです。平地を歩くのとは比較にならないほど多くのエネルギーを消費します。体内のエネルギー源である「グリコーゲン」が枯渇してしまうと、急に力が入らなくなり、動けなくなってしまうことがあります。これが「ハンガーノック」や「シャリバテ」と呼ばれる状態で、登山におけるバテの最も一般的な原因の一つです。

朝食を抜いたり、行動中のエネルギー補給を怠ったりすると、誰でもシャリバテに陥る可能性があります。

2. 水分・ミネラル不足(脱水症状)

「喉が渇いたな」と感じた時には、すでに体は水分不足の状態に陥っています。登山中は、自分でも気づかないうちに汗をかき、大量の水分とミネラル(特に塩分)が失われています。

水分が不足すると、血液がドロドロになり、筋肉や脳に十分な酸素や栄養を運ぶことができなくなります。その結果、パフォーマンスが低下し、足がつったり、頭痛やめまいを引き起こしたりと、バテや体調不良の直接的な原因となります。

3. ペースの乱れ(オーバーペース)

特に登り始めにありがちなのが、気持ちが高ぶってしまい、速いペースで歩きすぎてしまう「オーバーペース」です。最初に体力を使いすぎると、心拍数が上がりっぱなしになり、乳酸などの疲労物質が急激に溜まってしまいます。

前半で体力を消耗し尽くし、後半に足が動かなくなる…というのは、初心者に非常によく見られる失敗パターンです。「おしゃべりしながら歩けるくらいのペース」を意識することが重要です。

4. 酸素不足

標高が高くなるにつれて、空気中の酸素濃度は薄くなります。体が低酸素状態に順応できないと、頭痛、吐き気、倦怠感といった高山病のような症状が現れることがあります。

そこまで高い山でなくても、急な登りが続くような場面では、呼吸が浅くなりがちです。体に十分な酸素を取り込めないと、筋肉はエネルギーを効率よく作ることができず、疲労が蓄積しやすくなります。

5. 装備の不備

「備えあれば憂いなし」とは言いますが、逆に言えば「備えが不十分だと憂いだらけ」になるのが登山です。

  • 重すぎるザック: 必要以上に多くの荷物を詰め込むと、その重さがそのまま肩や腰への負担となり、体力を奪います。
  • 体に合わないザックや登山靴: フィットしていない装備は、靴擦れや肩の痛みなどを引き起こし、不快なだけでなく、無駄なエネルギー消費につながります。
  • 不適切な服装: 汗で濡れたウェアが乾かずに体温を奪う「汗冷え」は、急激な体力消耗の原因となります。

6. 睡眠不足・体調不良

当たり前のことですが、登山の前日は十分な睡眠をとることが鉄則です。睡眠不足の状態では、集中力も体力も低下し、バテやすくなるだけでなく、怪我や事故のリスクも高まります。

また、少しでも風邪気味だったり、体調に不安があったりする場合は、勇気を持って登山を中止または延期する判断も必要です。

これらの原因は、一つだけでなく、複数絡み合って「バテ」につながることがほとんどです。しかし、裏を返せば、これらの原因を一つひとつ潰していけば、バテるリスクを大幅に減らすことができるのです。

次の章からは、これらの原因に対する具体的な対策を「登山前」「登山中」に分けて詳しく解説していきます。

【登山前日までに】バテを防ぐための完璧な準備術

登山の成否は、登り始める前に8割決まっていると言っても過言ではありません。ここでは、前日までにできる準備について、4つの側面に分けて解説します。

1. 計画編:無理のない山選びが最大のコツ

バテないための最も重要なポイントは、自分の体力レベルに合った山を選ぶことです。

  • コースタイム、標高差、距離を確認: 初心者の場合、まずはコースタイムが4〜5時間程度、標高差が500〜700m前後の山から挑戦するのがおすすめです。いきなり上級者向けのコースを選ぶのは、無謀な挑戦と言えるでしょう。
  • 登山地図アプリやガイドブックを活用: YAMAPやヤマレコといった登山地図アプリは、他の登山者の活動日記を参考にでき、コースの状況や難易度を把握するのに非常に役立ちます。「自分と同じくらいの体力レベルの人が、どれくらいの時間で歩いているか」を参考に、無理のない計画を立てましょう。
  • エスケープルートの確認: 万が一体調が悪くなったり、天候が急変したりした場合に備え、途中で下山できる「エスケープルート」があるかどうかも確認しておくと、心の余裕につながります。
  • 天気予報の徹底チェック: 山の天気は変わりやすいものです。必ず複数の天気予報サイト(てんきとくらす、tenki.jpなど)で、山頂や麓の天候、気温、風速を確認しましょう。悪天候が予想される場合は、潔く中止する勇気も大切です。

2. 食事編:前日のカーボローディングでエネルギー満タンに

登山はマラソンと同じ持久系スポーツ。前日の食事が、当日のパフォーマンスを大きく左右します。

  • 夕食は炭水化物を多めに: ご飯、パスタ、うどんなど、エネルギー源となる炭水化物を意識して多めに摂取しましょう。これは「カーボローディング(グリコーゲンローディング)」と呼ばれ、体内にエネルギーを蓄える効果的な方法です。
  • 消化の良いものを選ぶ: 天ぷらなどの揚げ物や、脂質の多い肉料理は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかける可能性があります。当日の朝、胃もたれなどを起こさないよう、消化の良い和食などを中心にするのがおすすめです。
  • アルコールは控える: アルコールには利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいます。また、睡眠の質を低下させる原因にもなるため、登山の前日は飲酒を控えるか、嗜む程度にしておきましょう。

3. 体調管理編:最高のコンディションで当日を迎えよう

万全の体調で当日を迎えることが、バテを防ぐ基本です。

  • 十分な睡眠: 最低でも6〜7時間は睡眠時間を確保しましょう。特に遠方の山へ行く場合、早朝出発で睡眠不足になりがちです。移動時間も考慮し、早めに就寝する習慣をつけましょう。
  • 軽いストレッチ: 前日の夜や当日の朝、アキレス腱や太もも、股関節などを中心に軽いストレッチを行い、筋肉をほぐしておくと、怪我の予防にもつながります。

4. 装備編:軽量化とフィット感が命

装備は、あなたの体力を守るための重要なパートナーです。

  • ザックの選び方とパッキングのコツ:
    • フィット感: 自分の背面長に合ったザックを選び、ウエストベルトとチェストストラップを正しく締めることで、荷重を肩だけでなく腰に分散させることができます。お店で実際にフィッティングさせてもらいましょう。
    • パッキング: ザックの重さは、体重の10%程度が目安と言われています。パッキングの基本は「重いものは上に、そして背中側に」配置することです。これにより、ザックの重心が体に近くなり、安定して歩きやすくなります。 [ザックのパッキング方法を説明するイラスト画像]
  • 服装の基本は「レイヤリング(重ね着)」:
    • 山では、天候や運動量に応じてこまめに体温調節をすることが非常に重要です。汗をかいたらアウターを脱ぎ、寒くなったらミドルレイヤーを着る、といった調整ができるように、「ベースレイヤー(肌着)」「ミドルレイヤー(中間着)」「アウターレイヤー(防風・防水着)」の3層で考えましょう。
    • 特に汗を素早く吸い取り、乾かしてくれる高機能なベースレイヤーは、汗冷えを防ぐ上で最も重要なアイテムです。綿(コットン)素材は乾きにくく、体温を奪うため、登山では避けるのが基本です。
  • 登山靴は最重要装備:
    • 自分の足にぴったりフィットする登山靴を選びましょう。サイズが合わない靴は、靴擦れや爪の損傷など、様々なトラブルの原因となります。
    • 購入したら、必ず近所の散歩や低い山で「慣らし履き」をして、自分の足に馴染ませておきましょう。いきなり本番で履くのは危険です。

準備を万全にすることで、「大丈夫かな…」という不安は「きっと大丈夫!」という自信に変わります。この自信こそが、バテを防ぐための精神的な支えとなるのです。

【登山当日】バテずに歩き切る!歩行技術と休憩の極意

さあ、いよいよ登山当日です。ここでは、体力の消耗を最小限に抑えるための具体的な歩き方、休憩の取り方について解説します。

1. バテない歩き方「省エネ歩行」の5つのポイント

ガムシャラに歩くのではなく、効率の良い歩き方をマスターすることが、バテ防止の鍵です。

  • ① 歩き始めは「超」スローペースで: 登山口に着いたら、すぐにハイペースで歩き出すのは禁物です。最初の15〜20分は、意識的に「遅すぎるかな?」と感じるくらいのゆっくりとしたペースで歩き始めましょう。これは、体を登山モードに切り替えるためのウォーミングアップです。急に心拍数を上げず、徐々に体を慣らしていくことで、後半のバテを防ぎます。
  • ② 一定のペースを保つ「亀さん走法」: 登山で最も大切なのは、ペースを一定に保つことです。急な登りではペースを落とし、緩やかな道では少しペースを上げるなどして、心拍数が大きく変動しないようにコントロールします。目安は「隣の人と楽に会話ができるくらいのペース」。息が「ハア、ハア」と弾んできたら、それはオーバーペースのサインです。
  • ③ 小さな歩幅で歩く「ペンギン歩き」: 一歩で大きく進もうとすると、太ももの前の大きな筋肉(大腿四頭筋)を酷使し、すぐに疲れてしまいます。歩幅を普段の半分くらいに抑え、小股でちょこちょこと歩くことを意識しましょう。これにより、筋肉への負担が減り、バランスも取りやすくなります。
  • ④ 足裏全体で着地する「フラットフッティング」: つま先だけで地面を蹴るように歩くと、ふくらはぎの筋肉に大きな負担がかかります。意識して、足の裏全体を地面にペタッと置くように着地しましょう。特に登りでは、この「フラットフッティング」が非常に有効です。
  • ⑤ 呼吸法を意識する「深く、長く」: 苦しくなると、呼吸は浅く、速くなりがちです。意識的に「フゥーッ」と長く息を吐き切ることを心がけましょう。息をしっかり吐き切れば、自然と深く息を吸うことができます。これにより、体内に十分な酸素が供給され、パフォーマンスの維持につながります。腹式呼吸を意識するのも良い方法です。

2. トレッキングポールを有効活用する

トレッキングポール(ストック)は、「登山者のための四本目の足」です。正しく使うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 上半身の力も使える: 腕の力を使って体を押し上げることで、脚への負担を大幅に軽減できます。
  • バランスの補助: 不安定な道や下り坂でバランスを保つのに役立ち、転倒リスクを減らします。
  • 膝への衝撃を緩和: 特に下山時、膝にかかる衝撃を和らげてくれます。

初心者のうちは使い方に戸惑うかもしれませんが、積極的に活用することをおすすめします。

3. 「疲れる前に休む」が休憩の鉄則

休憩の取り方次第で、体力の回復度合いは大きく変わります。

  • 小休憩をこまめに取る: 「疲れたから休む」のではなく、「疲れる前に休む」のがポイントです。一般的には、50分歩いたら10分休む、といったサイクルが良いとされていますが、初心者のうちはもっと短く、25分歩いて5分休む、くらいでも構いません。
  • 休憩中はザックを下ろす: 短い休憩でも、ザックを下ろして肩や腰を解放してあげましょう。それだけで体はかなり楽になります。
  • 大休憩は体を冷やさない: 昼食などの長い休憩では、汗が冷えて体温を奪われないように注意が必要です。風のない場所を選び、必要であれば一枚羽織るなどして、体を冷やしすぎないようにしましょう。座り込んでしまうと、次の一歩が重くなることもあるため、立ったまま軽くストレッチをするのも有効です。

これらの歩き方や休憩のコツは、地味に見えるかもしれません。しかし、この小さな積み重ねが、ゴールにたどり着いた時の疲労感を全く違うものにしてくれるのです。

【登山中】最強のエネルギー戦略!シャリバテ・脱水を防ぐ補給術

どんなに歩き方が上手でも、体内のエネルギーや水分が枯渇してしまえば、バテてしまいます。ここでは、登山中のパフォーマンスを維持するための、最も重要な補給戦略について解説します。

1. 行動食:こまめなエネルギー補給が命綱

シャリバテを防ぐためには、「お腹が空く前」に「こまめに」エネルギーを補給し続けることが鉄則です。

  • なぜ「こまめ」が良いのか?: 一度にたくさん食べると、消化のために血液が胃腸に集中し、眠くなったり、体の動きが鈍くなったりすることがあります。また、血糖値が急上昇した後に急降下し、かえって低血糖状態を招くことも。少しずつ、継続的に補給することで、安定したエネルギー供給が可能になります。
  • タイミング: 歩き始めてから1時間後くらいから、1時間ごとに1回程度の頻度でエネルギー補給をするのがおすすめです。休憩のたびに、何かを口にする習慣をつけましょう。
  • おすすめの行動食: ポイントは「すぐにエネルギーになる糖質」「手軽に食べられる」「自分の好きなもの」です。
    • 定番のおにぎり・パン: やはり日本人の基本。腹持ちも良く、安心感があります。
    • エナジーバー・シリアルバー: コンパクトで高カロリー。栄養バランスが考えられている製品も多いです。
    • エナジージェル: 固形物を食べるのがつらい時でも、素早くエネルギーを吸収できます。即効性が高いので、バテてからの「回復食」としても有効です。
    • ドライフルーツ・ナッツ: ビタミンやミネラルも豊富。甘いものとしょっぱいものを組み合わせると飽きずに食べられます。
    • 羊羹・グミ・飴: 糖質を手軽に補給できます。ザックのポケットなど、すぐに取り出せる場所に入れておきましょう。

行動食は、ザックのサイドポケットやウエストポケットなど、歩きながらでもサッと取り出せる場所に入れておくのがコツです。

2. 水分補給:「喉が渇く前」に飲むのが常識

水分補給もエネルギー補給と同様、「喉が渇いた」と感じる前に、計画的に行うことが重要です。

  • 飲むタイミングと量: 15〜20分に1回、一口か二口(100〜150ml程度)をこまめに飲むのが理想的です。一度にがぶ飲みすると、体に吸収されにくく、尿として排出されやすくなってしまいます。
  • 何を飲むか?:
    • 基本は水: 体への吸収がスムーズです。
    • スポーツドリンク: 汗で失われるミネラル(塩分やカリウム)や糖分を同時に補給できるため、非常に有効です。水とスポーツドリンクを両方持っていき、交互に飲むのがおすすめです。ただし、糖分が多いので、水で少し薄めても良いでしょう。
    • 経口補水液: 脱水症状が疑われる場合や、大量に汗をかいた場合に特に有効です。スポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、吸収が速いのが特徴です。
    • 麦茶: カフェインが含まれておらず、ミネラルも豊富なため、登山に適した飲み物の一つです。
  • 必要な水分量の目安: よく「体重(kg) × 行動時間(h) × 5ml」という計算式が用いられます。例えば、体重60kgの人が5時間行動する場合、60kg × 5h × 5ml = 1500ml となり、1.5リットルの水分が必要という計算になります。これはあくまで目安であり、季節や天候、運動強度によって大きく変わるため、少し多めに持っていくと安心です。
  • ハイドレーションシステムの活用: ザックの中にウォーターパックを入れ、チューブから直接水を飲める「ハイドレーションシステム」は、立ち止まらずにこまめな水分補給ができるため、非常に便利なアイテムです。

エネルギーと水分の補給は、車のガソリンと同じです。ガス欠になる前に、こまめに給油し続けることが、長距離を走りきるための秘訣なのです。

もしバテてしまったら?冷静な対処法と勇気ある判断

どんなに万全の準備をしても、その日の体調や予期せぬ状況でバテてしまうことはあります。大切なのは、パニックにならず、冷静に対処することです。

  • まずは大休憩を取る: 無理して歩き続けるのが最も危険です。安全な場所でザックを下ろし、30分〜1時間ほど、しっかりと休みましょう。
  • エネルギーと水分をしっかり補給する: 手持ちの行動食の中で、おにぎりやパンなど、吸収が比較的緩やかで腹持ちの良いものを食べましょう。即効性が欲しい場合はエナジージェルも有効です。水分と塩分も忘れずに補給してください。
  • ペースを大幅に落とす: 回復したら、今まで以上にペースを落として歩き出します。絶対に無理はしないでください。
  • 同行者に正直に伝える: もし仲間と登っているなら、勇気を出して「バテてしまったので、少し長く休みたい」と正直に伝えましょう。我慢して無理をすることが、パーティ全体を危険に晒すことになりかねません。
  • 引き返す勇気を持つ: 天候や時間、自分の体力を冷静に判断し、「これ以上進むのは危険だ」と感じたら、引き返す決断をしましょう。山は逃げません。撤退は敗北ではなく、次の成功のための賢明な判断です。計画時に確認したエスケープルートがここで活きてきます。

「無理をしないこと」。これこそが、安全登山の最大の原則です。

まとめ:バテない登山で、最高の景色と達成感を!

今回は、登山初心者が最後まで楽しく歩ききるための「バテないコツ」について、網羅的に解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 【原因を知る】: バテの原因はエネルギー不足、水分不足、オーバーペース、装備、体調不良など。
  • 【準備が8割】: 自分に合った山を選び、前日の食事と睡眠をしっかりと。装備は軽量化とフィット感を重視。
  • 【省エネで歩く】: スローイン・スローアウト、一定ペース、小歩幅、フラットフッティング、深い呼吸を意識。
  • 【こまめに補給】: 「お腹が空く前」「喉が渇く前」に行動食と水分を計画的に摂取する。
  • 【無理は禁物】: バテたら休み、時には引き返す勇気を持つ。

たくさんのポイントを挙げましたが、初めから全てを完璧にこなす必要はありません。まずは「自分のペースで歩くこと」「こまめに飲み、食べること」の2つを意識するだけでも、登山の快適さは格段に向上するはずです。

準備を万全にして、自分の体を労りながら一歩一歩進んでいけば、その先には必ず、息をのむような美しい景色と、何物にも代えがたい達成感が待っています。

この記事が、あなたの登山ライフをより豊かで楽しいものにするための一助となれば幸いです。安全に気をつけて、素晴らしい山の旅へ出かけましょう!

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