「キャンプを始めたいけど、道具一式っていくらかかるんだろう」
「30万円くらい必要って聞いたけど、本当?」
「道具を揃えたら、あとは1泊するたびにいくらかかるの…」
そんな声を、これまで何度も耳にしてきました。ネットで価格を調べても幅が広すぎて、結局「自分の場合はいくらなのか」がつかめないまま、という方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、「道具を揃える初期費用」と「キャンプに行くたびにかかる費用」を分けて考えると、頭の中が整理しやすくなります。
たろまるは今でこそ一式の道具を持っていますが、最初の2〜3年は友人の道具を借りて楽しんでいて、自分では何も買っていませんでした。
この記事では、そうした経験も踏まえながら、調達方法や人数によって費用がどう変わるか、最初に揃えるべき物の優先順位をお伝えします。あわせて、たろまるが2人でキャンプを続けてきた実例や、買い直しで損をしないための考え方も紹介します。
たろまる最初の2~3年は友達が持っていた道具一式を借りてキャンプを楽しんでいました。自分のものとして最初に買ったのは寝袋と椅子でしたよ!


キャンプの初期費用は「借りるか・買うか」で大きく変わる
「テントも寝袋も椅子も、全部新品で買わなきゃいけないんだろうな…」
そう思ってしまうと、初期費用はどこまでも膨らんで見えてしまいます。ですが実は、キャンプの初期費用は「全部自分で買う」ことを前提にしなくても、始め方次第で大きく変わるものです。
キャンプの初期費用に、「これが正解」という一つの金額はありません。一緒に行く人数、季節、道具の調達方法、どこまで快適さを求めるかによって、キャンプ用品一式の総額は数万円〜数十万円まで幅が出ます。人数が増えれば必要な寝具やテントの規模も変わりますし、真冬に行くなら防寒装備も足す必要があります。まずは、費用に一番影響しやすい「借りるか買うか」という調達方法の違いから整理してみます。
「借りる」「最低限購入」「一式購入」の3パターンを比較
ここでいうキャンプ用品一式は、宿泊と安全に直結する道具(テント、寝袋、マット、照明、雨具など)を中心とした範囲で考えます。焚き火台やタープ、雰囲気を高める装飾的な小物のように、好みや条件によって必要度が変わる道具は、ここでは含めていません。一式の範囲を広げすぎると、必需品とそうでない物の区別があいまいになり、何から揃えればいいか判断しにくくなるためです。
調達方法によって、初期負担や見落としやすい費用も変わってきます。
| 調達方法 | 初期負担 | 向く人 | メリット | 見落としやすい費用 |
|---|---|---|---|---|
| 友人から借りる/レンタル中心 | 小さい | 続くかわからない、まず体験したい人 | 手持ち道具がなくても始められる。保管場所も不要 | 往復の送料、汚損・破損の補償、返却時のクリーニングや延滞費用 |
| 最低限を購入 | 中くらい | 何度か経験があり、自分のスタイルが見えてきた人 | 必要な物から少しずつ買い足せる。無駄な出費を抑えやすい | ガス缶や電池などの消耗品、買い足すたびの送料 |
| 一式を購入 | 大きい | 頻度が高く、道具選びの基準が固まっている人 | その都度の手配が不要。自分に合った道具で快適に過ごせる | 保管スペースの確保、メンテナンス用品、買い替え時の処分費用 |
ソロ・2人・4人家族では必要な道具の数や規模が変わるため、同じ品質帯・季節・新品購入という条件をそろえても、総額は数万円〜数十万円まで幅が出ます。ネット上で見かける金額の差が大きいのは、こうした前提条件がそろっていないことが理由の一つです。
この記事では、主にたろまるたち2人の実例をもとに、費用の考え方をお伝えします。人数ごとの詳しい内訳までは扱いませんが、方向性としては、ソロなら食費や寝具の数が減る分、費用を抑えやすい傾向があります。4人家族の場合は人数分の寝具に加えて大型のテントが必要になりやすく、総額は上がりやすい傾向があります。ただし断定的な合計額はここでは出しません。
たろまるの結論としては、初めから全部を揃えなくても大丈夫だと思っています。まずはレンタルや借り物を使いながら始めてみてください。続けられそうか、自分にはどんな道具が合うかが見えてから、必要な物だけを買い足していく方が、無駄な出費を避けやすい場合が多いです。
キャンプ用品一式をいくらで揃えるかを考える前に、まずは調達方法そのものを決めるところから始めてみてください。買うかレンタルするか、もう少し詳しく比較したい方はキャンプ道具を買うかレンタルするか比較するもあわせて参考にしてみてください。
キャンプ用品一式の内訳|必須・推奨・後回しに分ける
「一式」と聞くと全部を新品で揃えないといけない気がしますが、実際には優先順位があります。ここでは道具を3段階に分けて、今すぐ必要な物と後から買い足せる物を整理します。
より詳しい道具の選び方は「「何を持っていけば?」を解決!キャンプデビューに必須の道具を厳選紹介」でも紹介しています。


①安全・宿泊に必要な道具
寝る・雨風をしのぐ・体温を守る・夜間の安全を確保するといった、キャンプの安全に直結する道具です。ここは安全に関わるため、費用を削りすぎない方がよい部分です。
| 品目 | 代表的な入門モデル | 価格(税込) | 価格の位置づけ |
|---|---|---|---|
| テント(1〜3人用) | コールマン ツーリングドーム/ST | 21,780円 | 公式サイト表示価格 |
| 寝袋 | コールマン パフォーマーⅢ/C5 | 6,380円 | 公式サイト表示価格 |
| マット(インフレーター) | キャプテンスタッグ UB-3005 | 6,380円 | メーカー希望小売価格 |
| 照明(LEDランタン) | キャプテンスタッグ M-5122 | 2,200円 | メーカー希望小売価格 |
| 雨具・季節に合う衣類 | 家にある物で対応できる場合が多い | ─ | ─ |
| 救急用品 | 家庭の救急箱で代用できる場合が多い | ─ | ─ |
※上記の価格はいずれも2026年7月23日にメーカー公式サイト(自社ECサイトを含む)で確認した、入門向けモデル1点の参考価格です。「メーカー希望小売価格」と明記されているものと、公式サイトの表示価格(明記なし)を区別しています。実売価格はこれより安い場合があり、他の商品では価格が異なります。
夜間はテント内外の安全確認のためにLED照明が欠かせません。テント内では、火を使う燃焼式ランタンではなくLEDランタンを使ってください。
寝袋は、キャンプ場の予想最低気温と、メーカーが表示する快適使用温度を照らし合わせて選ぶことが大切です。マットの断熱性も合わせて考えないと、寝袋だけ良い物を選んでも底冷えで眠れないことがあります。特に気温が下がる時期は、費用を抑えることより安全と睡眠を優先した方がよい場合が多いです。たろまるの場合、暖かい時期はマットなしで始めても問題ありませんでした。ただし別の機会には底冷えを経験したこともあります。同じ「後回しにできるか」でも季節や気温次第で結果が変わるため、予想最低気温と地面の冷たさを見てから、必要なら早めに用意した方がよい場合が多いです。
寝袋選びをもっと詳しく知りたい方は「季節と気温に合う寝袋の選び方」もあわせてご覧ください。



私が最初に買った寝袋は、モンベルのダウンハガー650#3でした。当時の記憶では22,000円くらいだったと思います。決して安くはなかったですが、寒くなってくると相応の性能がないと寝付けなくなるので、ここに費用をかけたのは正解だったと思います!
②条件に応じて必要・快適性を高める道具
必須ではないものの、快適さや料理の楽しみに関わる道具です。人数や過ごし方によって必要度が変わります。
| 品目 | 代表的な入門モデル | 価格(税込) | 価格の位置づけ |
|---|---|---|---|
| テーブル(折りたたみ) | キャプテンスタッグ UW-1530 | 4,400円 | メーカー希望小売価格 |
| チェア | ロゴス Life あぐらチェア | 6,490円 | 公式サイト表示価格 |
| クーラーボックス(ソフト) | ロゴス 氷点下パック ベーシッククーラーL | 4,620円 | 公式サイト表示価格 |
| バーナー(CB缶シングル) | SOTO レギュレーターストーブ ST-310 | 7,480円 | メーカー希望小売価格 |
| 調理器具セット | ユニフレーム ごはんクッカープラス | 7,920円 | 公式サイト表示価格 |
| タープ | ─ | ─ | 日差し・雨よけ。素材やサイズで価格差が大きく、最初はテントのみでも始められる |
※イワタニのCB缶シングルバーナーは主力モデルがオープン価格(メーカー定価が存在しない価格設定)のため、定価を確認できるSOTOの製品を代表例としています。
調理器具は、家にある鍋やフライパンで代用できる方は、無理に専用品を買う必要はありません。キャンプ用の調理を続けたいと感じてから買い足しても遅くないです。
バーナーなどの燃焼器具は、テント内や車内など密閉された空間では使わないでください。一酸化炭素中毒の危険があるため、換気には十分な注意が必要です。また、キャンプ場ごとに直火や焚き火台の使用ルールが異なるため、予約前に公式サイトなどで確認しましょう。
③後から追加できる趣味の道具
なくても宿泊はできる、快適さや雰囲気づくりのための道具です。最初は見送っても問題ありません。
- 焚き火台:ユニフレーム ファイアグリル 7,920円(税込、公式サイト表示価格、2026年価格改定後)。安価な製品も多く販売されていますが、価格だけで選ばず、人数に見合った安定性や耐荷重、対応する薪のサイズを確認してください。多くのキャンプ場で直火は禁止されているため、焚き火をしたい場合はいずれ必要になりますが、購入前にキャンプ場ごとの焚き火台使用ルールも確認しましょう
- 装飾用ランタン:明るさより雰囲気重視の照明で、上の必須一覧のLEDランタンとは別に楽しむものです。最初は用意しなくても、必須のLEDランタン1台で代用できます
- 専用枕:カバンや衣類で代用できる場合が多く、優先度は低めです
中古品を検討する場合、テントは穴やシームテープの劣化・ベタつきだけでなく、バーナーなど燃焼器具は着火の状態や部品の適合、説明書やメーカーサポートの有無まで確認してください。初心者が安全な状態かどうかを自分で判断しにくい燃焼器具は、無理に中古で揃えず新品を選ぶ方が安心な場合が多いです。
2人分の初期費用|たろまるが10年かけて揃えた実例
「結局、2人で始めるといくらかかるの?」という疑問に、たろまる自身の実例でお答えします。金額だけを見ると驚かれることもあるのですが、条件次第でずいぶん変わってくるので、まずは前提からお伝えします。
たろまるはキャンプ歴約10年。今は主に2人(デュオ)でのキャンプが中心で、ソロで行くこともあります。移動は自宅から車で2〜3時間圏内のキャンプ場が多く、キャンプの中でも特に料理が好きなので、道具選びの基準も「料理がしやすいか」に偏りがちです。レンタルは使わず、道具は一式自分で揃えています。
最初の2〜3年は、実は自分の道具をほとんど持っていませんでした。友人が4Sワイド2ルームコクーンⅢという大型テントを持っていて、グループキャンプではその一式を借りていたからです。自分の道具がなくても、この期間はキャンプ自体を十分楽しめていました。
自分の道具を買い始めたきっかけは、「借りるにしても、寝袋や椅子くらいは自分のものがあったほうがいい」と感じたことでした。テントやタープのような大きな道具は共有できても、肌に触れるものや座り心地に関わるものから、自分の物を用意することにしました。
購入した順番は、だいたい次のような形です。価格が分かるものは、当時購入した際の金額も添えています。
- 寝袋:モンベル ダウンハガー650 #3(当時価格で22,000〜23,000円ほど)
- 椅子:座り心地を基準に選んだもの(詳しい話は次の項目で)
- テント:DOD ライダーズバイクインテント(当時価格で30,000円ほど)
- クーラーボックス:コールマン ホイールクーラー/28QT
- ライト関連:ミニマライト2.0/カーゴコンテナ スリムライトミニ
- 焚き火台:キャンピングムーン ソログリル A4
テントは2人で使うつもりで買ったのですが、実際に使ってみると窮屈さがありました。結果的にソロ用に回し、改めてDOD ライダーズタンデムテントを買い直しています。サイズ選びで一度つまずいた形なのですが、この経緯は次のセクションで詳しくお話しします。



友達から借りていた期間があったこそ、「自分には何が必要か」を幹別けながら買い進められた気がします。最初から全部そろえようとしなくてよかったです!
料理道具については、値は張りますが風に強く安定して使えるスノーピークのフラットバーナーを愛用していて、料理好きとしての満足度は高いです(2023年時点の情報のため、現在の価格は変動している可能性があります)。


小物まで含めると、現在の総額はだいたい20万円弱です。ただしこれは一気に支出したわけではなく、約10年かけて少しずつ買い足してきた結果の概算で、初期費用として一度にまとまった金額が必要になったわけではありません。金額も記憶を頼りにした当時の価格なので、現行価格とは異なる可能性がある点はご了承ください。
これはあくまで「料理を重視する2人」という、たろまるの選び方をベースにした一例です。2人だから必ずこの金額になるわけではなく、道具へのこだわり方次第で総額は上下すると思います。これから揃える方は、たろまるの内訳を「絶対の正解」ではなく、順番の考え方の参考として見てもらえたら嬉しいです。
初期費用30万円は高い?人数と中身で判断する
キャンプの初期費用として「30万円」という数字を見かけると、面食らう方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、30万円は誰にとっても必要な金額ではありません。ファミリー向けの大型テント、人数分の寝具、寒い時期にも対応できる装備、調理や焚き火まわりの快適装備を新品でひととおり揃えると、この水準に届くことがあります。ただし、キャンプを始めたばかりの段階でこのラインを目指す必要はありません。あくまで装備の条件次第で到達し得る金額として捉えておくとよいでしょう。
同じ「キャンプ用品一式」でも、条件次第で総額はかなり変わります。何が金額を押し上げ、何が抑える方向に働くのか、対比で見てみます。
金額が上がりやすい条件
- 4人分など、人数が多い(1〜3人用のテントを、大型のツールームタイプに変えると単価が上がりやすい)
- 寝袋・マットも人数分そろえる必要がある
- 冬キャンプにも対応させたい(ダウン寝袋など高機能な寝具を選ぶと、それだけで数万円前後まで上がることがあります)
- テントやチェアなどのブランドをシリーズで揃えたい
- 調理器具・焚き火台・快適装備まで、最初にまとめて購入する
金額を抑えやすい条件
- 気温が安定した暖かい時期からキャンプを始める
- テントや焚き火台などかさばる物はレンタルを使う
- 家族や友人と道具を共用する
- 調理器具は家にある鍋やフライパンで代用する
- 「今すぐ必要な物」と「後回しにできる物」を分けて考える
よく見かける「5万円コース」「10万円コース」といった予算別の紹介も、商品を積み上げた金額というより、自分で買う物とレンタル・共用に頼る物の配分の話だと捉えると分かりやすいです。たとえば5万円台に収めたい場合は、体に直接触れる寝具やチェアは自分の物を選び、テントや焚き火台はレンタルや友人との共用に頼る、といった具合です。予算が上がるほど、自分で持つ物の割合を増やしていくイメージになります。
ただし、安さだけを優先して妥協しない方がよい部分もあります。寝具の適温性、バーナーやランタンなど火を扱う道具の安全な状態、そして中古品を使う場合の劣化状態は、多少コストがかかっても確認しておきたいところです。
どのタイミングでレンタルから購入に切り替えるかで迷ったら、購入タイミングの見極め方も参考にしてみてください。
買い直しを防ぐには「自分の過ごし方」から道具を選ぶ
キャンプの初期費用を抑えたいなら、セールや中古を探す前にやれることがあります。それは「買う前に自分の使い方を確認すること」です。たろまるはこれをサボったせいで、何度か買い直しをする羽目になりました。ここでは実際に失敗した3つの道具から、その教訓をお伝えします。
テントの失敗:人数だけで選んで窮屈に
最初に買ったのはDOD ライダーズバイクインテント(当時価格約30,000円)で、2人で使うつもりでした。ですが実際に設営してみると、2人だと窮屈で快適とは言えませんでした。結局このテントはソロ用に回し、改めてDOD ライダーズタンデムテント(当時価格約35,000円)を購入することになりました。サイズ選びを誤ったことで、実質3万円ほどの買い直しが発生した計算です。





2人用のつもりで選んだテントが実は窮屈で結局買いなおすことに。約3万円が無駄になってしまいました…人数だけでなく「実際にどう過ごすか」まで考えて選べばよかったなと思います。
椅子の失敗:座り心地だけで選んで高さが合わない
ロゴス あぐらチェアは座面が低く、調理台と高さが合わないという問題がありました。たろまるは料理をしながら過ごすスタイルなので、この高さのミスマッチは地味にストレスでした。結局、ふつうの組み立てチェアに買い替えることになりました。この失敗から学んだのは、椅子は座り心地だけでなく「自分のキャンプの過ごし方」で選ぶべきだということです。
買い直した椅子は「DesertFox アウトドアチェア2WAY」です。高さが68cmと51cmの2段階に切り替えられるのが決め手で、高い位置にすれば調理台と高さが合わせやすくなります。背もたれの長さも調整可能で、重量1.75kg、耐荷重150kg、カップホルダーとサイドポケット付きです。
椅子選びで失敗したくない方は、こちらの記事も参考になる場合があります。過ごし方に合うキャンプチェアの選び方
ランタンの失敗:明るければいいわけではない
ロゴス 野電 パワーストックランタン2000は、ライト用に購入したのですが、明るすぎてキャンプの雰囲気を壊してしまいました。結局ライトとしては使わなくなり、現在は充電器として活用しています。ランタンは「明るいほど良い」わけではなく、用途と配置に合わせて選ぶべきだと実感しました。
買う前に試せる方法を持っておく
テントのサイズ、椅子の高さ、ランタンの明るさは、写真やスペック表だけでは分かりにくい場合が多いです。可能であれば、レンタルで一度使ってみる、店頭で実物のサイズ感を確認する、キャンプ仲間や知人から借りて試すといった方法があります。こうした一手間で、購入前にギャップを減らせます。
費用を抑える手段として、セールや中古品、低価格ブランドを選択肢に入れるのも一つの方法です。ただしどれだけ安くても、自分の過ごし方に合わなければ結局買い直しになり、かえって予算が膨らんでしまいます。安さだけでなく「試してから買う」ことを意識すると、無駄な出費を防ぎやすくなります。
1泊2日のキャンプ費用はいくら?2人で約20,000円の実例
道具をそろえたら終わりではなく、キャンプに行くたびにも費用がかかります。サイト料金や食費、薪・炭代、入浴料、ガソリン代、消耗品など、道具以外にかかる毎回の支出を把握しておくと1泊あたりの予算感をつかみやすくなります。たろまるが近年、2人で出かけたときの標準的な支出はこんな感じです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| サイト料金 | 5,000円 | |
| 食費 | 10,000円 | 2人分 |
| 薪・炭 | 1,500円 | |
| 入浴料 | 1,000円 | 1人分。キャンプ場では入浴せず、2日目の帰り道に温泉へ寄るのが定番です |
| ガソリン代 | 2,500円 | 往復分。高速代は含まず下道中心です |
| 合計 | 約20,000円 | 2人分。1人あたり約10,000円 |


食費が2人で10,000円というのは、正直なところ平均的な金額ではないと思います。せっかくキャンプに来たのだから料理を楽しみたい、というたろまる自身のスタイルが強く出た数字なので、この金額をそのまま基準にする必要はありません。おにぎりと簡単なおかずで済ませれば、もっと抑えられる場合も多いです。
毎回の費用は、いくつかの工夫で抑えられます。自宅から近いキャンプ場を選べばガソリン代や高速代が減りますし、平日やオフシーズンを狙うとサイト料金自体が安くなることもあります。食材や調味料は家から持って行くと、現地での買い出しコストを減らせます。薪や炭は現地で買うと割高な場合があるので、事前にホームセンターなどの相場を調べておくと安心です。無料や格安のキャンプ場を選ぶ場合も、安さだけで飛びつかず、安全性や設備、利用ルールは必ず確認したほうがいいというのが個人的な感覚です。



初めてのソロキャンプで着火剤を忘れてしまい、薪に火が全然移らなくて、その日は焚き火自体をあきらめたことがあります。数百円の消耗品を軽視すると、その日の楽しみが丸ごと失われることがあるんだと痛感しました。
焚き火まわりでは、火の粉にも注意が必要です。たろまるは焚き火中に薪が爆ぜて、履いていたズボンに穴が開いてしまったことがあります。火の粉は衣服に穴を開けるだけでなく、化学繊維の衣類だと溶けて肌に張り付き、やけどにつながることがあります。テントやタープなど燃えやすい物に飛び火すると、延焼の危険もあります。風が強い日は焚き火自体を控える、燃えやすい物からは距離を取る、化繊素材より綿素材の服を選ぶといった対策を心がけてください。安全な焚き火の手順や後始末の方法は、安全な焚き火の始め方で詳しく紹介しているので、あわせて確認してみてください。
まとめ|最初から一式を買わず、必要な物から予算を使おう
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- 初期費用と1泊あたりの費用は分けて考える:まとめて買う金額と、行くたびにかかる費用は別物として計算すると予算が組みやすくなります
- 一式の金額は人数・季節・借りる範囲で変わる:同じ「一式」でも家族4人用と単身用、夏用と冬用では金額が大きく違ってきます
- 30万円は必須の金額ではない:装備条件をそろえていくとその辺りに届く場合があるという目安で、最初から用意しないといけない金額ではありません
- 寝具など安全・睡眠に関わる物を優先する:焚き火台のような趣味の道具は後回しにしても、キャンプ自体は十分楽しめます。椅子やテーブルなど快適性を高める道具も、必要になったタイミングで揃えれば十分です
- 初回はレンタルや借り物で試してみる:自分なりの過ごし方がわかってから買うほうが、無駄な出費を防ぎやすいです
次の行動としては、こんな順番で考えてみてください。
- 人数と季節を決める
- 借りられる物・レンタルする物を決める
- 自分用に欲しい物を1〜2点だけ選ぶ
たろまる自身、キャンプを始めた最初の2〜3年は友人の4Sワイド2ルームコクーンⅢなどの道具を借りて楽しんでいて、自分では何も買っていませんでした。それでも十分にキャンプは楽しめていたので、最初から完璧な一式をそろえなくても大丈夫だと個人的には思っています。


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